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札幌の本格的なジャズ喫茶 [店舗案内]

 店名は「JAMAICA」。今年(2006年)で45周年を迎える。アート・ブレイキーやビル・エバンスも足を運んだ店である。マスターの樋口重光氏と、妻のママと、娘の三人が主に切り盛りをしている。マスターのいる日にはアルバイトの女性もいる。
 ここはコーヒーがうまい。コーヒー豆の産地を店名にするほどである。しかし、昔はコーヒーの名前を店名にする喫茶店がよくあったらしい。今ではそのような店名の付け方は珍しくなった。酒も置いてある。マッカランなどがあり、ノーチャージでショットを頼んだり、ボトルをキープすることもできる。
 オーディオの迫力はかなりのものがある。オーディオに詳しい人でも聞き入ってしまうことだろう。スピーカーはJBLのPARAGON。二台のレコードプレイヤーはTHORENS(トーレンス)。
 店内の壁一面にレコードとCDが二万一千枚ある。
 マスターはアート・ブレイキーと酒を酌み交わしたことがある。恐らく話が弾んだことだろう。それは店にあったブレイキーのレコードの本人のサインが物語っている。「FORGET ME NOT」。
 ジャズ喫茶全盛の頃は店内で雑談ができなかったとのこと。まさにジャズを聞いて楽しむための店だった。当時の学生はコーヒー一杯で何時間も粘ったようである。今では店の人と、あるいは客同士で会話を楽しむこともできる。店に来る客は曜日と時間帯によって違ってくる場合がある。店の人が曜日によってそれぞれ分担して働いているためである。なかにはこの客は何曜日の人、と決まっていることもある。店の人の人柄に惹かれているためと思われる。もちろん、純粋にジャズを楽しむ客もいる。リクエストができるので、好きなジャズを良く響く音で満喫することができる。この音は店に足を運んだ人にしか分からない。
 一度店の扉を開けてくれることを願っている。



ブレイキーのサイン
A JAZZ MESSAGE / ART BLAKEY QUARTET '63



追記

 この文章は季刊誌『札幌人』2006年秋号に自分が読者投稿したものです。このブログに載せるためにマスターと『札幌人』の許可を得ました。